仮想通貨取引において、取引所や販売所の安全性を重視するという人も多いでしょう。投資家の資産を厳重に管理するためのセキュリティ対策は各取引所・販売所で様々です。今回は安全性というポイントに絞っておすすめの仮想通貨取引所TOP3を紹介します。
1位:ビットフライヤー

■国内取引数トップクラスの「ビットフライヤー」
ビットフライヤーは2014年1月に設立された株式会社bitFlyerが同年にサービス提供を開始した仮想通貨の取引サービスです。
出資元には国内の主要メガバンクやベンチャー企業が多数名を連ねており、この事からも信頼性や安全性の高さが伺い知れるでしょう。取り扱い通貨数は13種類と申し分無く、現物取引・証拠金取引・先物取引など幅広い取引形態に対応しています。中級者以上の投資家が自由度の高さを求めてビットフライヤーを利用するといったケースも珍しくありません。

■ビットフライヤーのセキュリティ対策
ビットフライヤーは仮想通貨取引のサービスにおいて突出したセキュリティ性能を誇っています。
その実力は世界レベルと言われており、実際にアメリカの仮想通貨取引所格付け会社が行った調査で高い評価を受けている程です。
まず、ビットフライヤーのセキュリティシステムにはSSLをはじめとする高度な暗号化技術が採用されています。さらにはファイアウォールによる不正アクセス監視やHTTP方式の通信システムなど、現代技術の粋を結集した防御体制が取られているのです。
ビットフライヤーの象徴的なセキュリティ対策としては「マルチシグネチャ」と呼ばれるシステムが挙げられます。
これは仮想通貨の送付を行う際に複数の秘密鍵を入力するというものです。秘密鍵はそれぞれセキュリティ構成の異なる部分に配置されるなど、徹底したリスク回避の姿勢が見て取れるでしょう。
仮想通貨取引のサービスではこのマルチシグネチャを導入する企業も増えていますが、ビットフライヤーはその先駆け的な存在としても知られています。
上記以外にもログイン時のアカウント管理、資産運用における本人確認、ハッキング・ウイルス対策などビットフライヤーのセキュリティシステムは枚挙に暇がありません。
ビットフライヤーは仮想通貨取引のサービス提供にライセンスが必要となる米国やヨーロッパにおいても事業を展開しています。
こうした堅牢なセキュリティ体制を誇っているからこそ、世界で認められた仮想通貨取引サービスであると言えるでしょう。
2位:ディーカレット

■欲しいポイントに絞り込んだサービス「ディーカレット」
2018年1月に設立されたディーカレットは2019年4月に現物取引のサービス提供を開始しました。
比較的新しいサービスながらも販売所・取引所の両方に対応しており、幅広い投資家のニーズに応えています。取り扱い通貨数は主要5種類に絞り込まれているため、ビギナーにとっても取っ付きやすいサービスと言えるでしょう。
DeCurret(ディーカレット)の取り扱い通貨は以下の5種類です。
- BTC(ビットコイン)
- ETH(イーサリアム)
- XRP(リップル)
- BCH(ビットコインキャッシュ)
- LTC(ライトコイン)
また、特筆すべきは資本金の多さであり、これは国内の仮想通貨取引サービスの中でトップクラスとなっています(2021年1月時点)。
資本金の多さは財政基盤や経営の安定性を図るために有効な1つの指標であり、後発サービスながらも潤沢な資本金を有しているディーカレットは投資家からの信用も厚いです。
それを裏付けるかのように、国内有数の大企業がいくつもディーカレットの主要株主となっています。
ディーカレットが提供しているサービスの特徴としては、まず多くの手数料が安く抑えられるという点が挙げられます。取引手数料や入金手数料は基本無料となっており、手数料が必要となる出金も1回あたり税込み275円と良心的な価格設定です。仮想通貨取引では値動きに合わせて柔軟な対応を取る事がカギとなるため、手数料が安く抑えられる事は大きなメリットと言えます。
また、ディーカレットがリリースしている専用のスマホアプリは直感的な操作感と見やすいユーザーインターフェースが好評を博しています。
仮想通貨取引ではスマホやPCを多用するのが一般的であり、アプリの使い勝手は取引の快適さに直結するポイントです。
さらに
「au PAY プリペイドカード」
「楽天Edy」
「nanaco(ナナコ)」
といった有名どころの電子マネーに仮想通貨をチャージ出来るという点も見逃せません。
仮想通貨取引の収益を即座に日常生活のショッピングに還元可能です。
電子マネーチャージ

■ディーカレットのセキュリティ対策
ディーカレットは日本のインターネットサービスプロバイダである株式会社インターネットイニシアティブとの合弁会社であり、セキュリティ対策の面では多くのノウハウが共有されているのが特徴です。
システムリスク管理においては特定・評価・モニタリング・対策というサイクルを徹底し、サイバー攻撃やなりすましに対する監視体制にも注力しています。
二段階認証や資産の分別管理などセキュリティの基礎と言われるシステムも網羅されているので安心と言えるでしょう。
これらのセキュリティシステムは多額の現金を管理している一般金融機関レベルに相当すると評価されています。
堅牢なセキュリティシステムによって投資家の資産を守る事はもちろん、取引のしやすさや資産運用におけるフットワークの軽さを両立するバランス感覚に長けたサービスがディーカレットです。
3位:GMOコイン

■国内大手の仮想通貨取引サービス「GMOコイン」
GMOコインは2016年10月に設立、2017年5月に正式サービスをスタートすると共に社名を「GMOコイン株式会社」へと変更しました。
証券やFXなどの金融サービスを手がけるGMOインターネットのグループ企業となっています。
東証一部上場企業が運営のバックアップを行っているとあって、投資家からの信頼も厚いと言って良いでしょう。
取引所・販売所の両方に対応している点も、幅広い投資家からの支持を得ている要因です。口座開設や入出金の手数料が無料となっているため使い勝手が良く、投資初心者だけでなく上級者も多く利用しています。
取り扱い通貨は13種類と豊富に揃っているので好みの通貨で取引を行う事が出来るでしょう。
GMOコイン取り扱い通貨は13種類
暗号資産(仮想通貨) | 販売所 | 取引所 |
ビットコイン(BTC) | ○ | ○ |
イーサリアム(ETH) | ○ | ○ |
リップル(XRP) | ○ | ○ |
ビットコインキャッシュ(BCH) | ○ | ○ |
ライトコイン(LTC) | ○ | ○ |
オーエムジー(OMG) | ○ | × |
ネム(XEM) | ○ | × |
ベーシックアテンショントークン(BAT) | ○ | × |
ステラルーメン(XLM) | ○ | × |
クアンタム(QTUM) | ○ | × |
エンジンコイン(ENJ) | ○ | × |
ポルカドット(DOT) | ○ | × |
テゾス(XTZ) | ○ | × |

■GMOコインのセキュリティ対策
仮想通貨取引の業界大手であるGMOコインではグループ会社で培った
数々の金融サービスノウハウが活かされており、強固なセキュリティ対策がその特徴の1つです。
例えばインターネット接続されていない状態のウォレットで投資家の資産を保管する
「コールドウォレット」や、
出金や送金時の二段階認証など業界標準装備とも言えるセキュリティシステムを搭載しています。
さらに、コールドウォレットの資産を移動させる際には
運営内の複数部署で承認作業を行うなど安全対策は万全です。
その他にもシステム侵入の監視やアカウント乗っ取り対策など、
現代社会におけるサイバー攻撃に対して幅広いセキュリティシステムが敷かれています。
まとめ
■多種多様なサービス!使い勝手と両立出来るディーカレットが面白い

IT化の流れと共に浸透してきた仮想通貨取引という投資方法では、セキュリティ面における取り組みが注視され続けています。大切な資産を守るためには、口座を開設する前にそのサービスにおけるセキュリティ対策をよくチェックしておくようにしましょう。今回紹介した3社の中では、ビットコインの自動積立、マイニングマシン販売・運用といった他がやっていないサービスを行っているディーカレットが面白いです。またセキュリティとユーザビリティのバランスに長けているという点でおすすめです。